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私の人生において、重ねた時間以上に幸福な時間など、どこにも見当たらないのです。幸せでした。幸せでした。でしたばかりで何もない。気付けば私は駅の端に座り込み、重苦しい空気の塊を吸い込んでは吐き出すだけの黒い傀儡となっていました。 だんだんと意思が遠退く中で、着信を告げる電話機の震え。涙と汗でぐしゃぐしゃの顔でそれを見遣ると、その着信は待ち合わせしている友人からのものでした。強烈な吐き気と朦朧とした意識。腕には無数の爪痕がついていました。 とにかく彼女を愛していました。深く、深く、他には何も必要のないに。それが失われた今となっては、私の私という存在は完全に崩れて仕舞ったのでしょう。過呼吸、自傷、それらも彼女の愛を享受出来ないこと、またそんな自分に対する憎しみから繰り返される行為なのだ、と、私はそれらが始まって仕舞った時から知っていました。 彼女が私の全てなのだと、再び思い知りました。彼女を愛したのも自分なら、彼女に嫌われたのも、手放したのも自分。私は、そんなが憎くて仕方がないのです。 ここまで読まれた方。見苦しい感情を曝して申し訳ありませんでした。私は、どこかに吐き出さなければ立っていられなかったのです。ごめんなさい。
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